2015/10/17

"正義"は人それぞれ…A Distant Plain (GMT)・TANKS(K2P)

2015/10/17 - 0:00 Posted by Wil Wilandor , , , , , , , ,
正義は人それぞれ…A Distant Plain(GMT)・TANKS(K2P)

お誘いをいただき、「A Distant Plain」をプレイしました。いわゆる「COINシリーズ」です。
本ゲームはアフガニスタン情勢を表現しています。最近の国際政治情勢を扱っているので、物議を醸すかもしれません。そのため、プレイヤーを選ぶかもしれません。
私にとっては、とても濃密な時間でした。再戦希望です。

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A Distant Plain(GMT)

概要

誤解を恐れずに私の第一印象を書くと、「ユーロゲーム」です。勝利条件と取り得るアクションが勢力(プレイヤー)ごとに異なったり、リソースの種類が多く、それらが複雑に絡み合っていたり、アクションやイベントの選択が他勢力のアクション選択に影響したり…ワーカープレイスメントのテイストを感じさせるゲームでした。
そして、(これも誤解を恐れずに)とても教育的なゲームです。

毎ターン、前ターンに表にされたカードをプレイします。プレイの前に、次のターンで使うイベントカードを1枚ひきます(全員に公開)。カードに記された順にアクションかイベントを選択します。選択すると、原則として次のターンはお休みです。選択も単純ではなく、他の勢力にイベントをさせなかったり、アクションの効果を弱めるなど他勢力を邪魔できるのです。このあたりの選択がワーカープレイスメントを彷彿とさせてくれるのです。山札の中に(いわゆる)「決算」カードがあり、それによって勝利判定を行うところもユーロゲームっぽいです。
イベントには、各陣営によって有利なものと不利なものがあります。多国籍軍に有利な「プレデター」、一方で不利な「誤爆」。タリバンには「自動車爆弾」があったりパキスタンの支援状況によって影響を受けます。アクションも「空爆」や「テロ」「麻薬栽培(だったかな)」と陣営ごとにアクションの種類も違うのです。

ゲーム展開

多国籍軍、政府、タリバン、軍閥の4人プレイ。筆者は政府を担当しました。
実は今回のプレイでは軍閥を誤ったルールで動かしていたため、充分な地盤を作ることができませんでした。そのため、ルール習得お試し的なプレイだったともいえます。

私が担当する政府は、支配エリア+外国援助の着服を大きくするのが勝利条件です。多国籍軍は、支配の有無よりも市民からの支持が必要です。そして、戦死者が出るとペナルティがあります(世論が戦争を認めない)。そこで地上戦を避け空爆するのですが、これがまた破格に強力。しかし誤爆があって支持を失ったり、カブールには空爆できないので政府軍と警察頼りです。政府軍の力量は多国籍軍の約半分。それでも多国籍軍だけでは数が足りず、政府軍はところがこれが賄賂で簡単にタリバンに寝返るのです。

また、多国籍軍と政府の財布は同じなので、一方の行動によってもう一方が資金不足になることも少なくありません。"足並み"の揃わないさまが見事に表現されています。
特に、最終決算カードの前のターンは各陣営のエゴがあからさまになって、ぶつかりあうのがとても楽しいです。
2極でなく多極の対立/協力関係がよいですねぇ。
その意味では、マルチとしても秀逸です。「システムに習熟して明確な計算ずく」でプレイするのではなく、「予定調和させないゲームシステムを、環境として楽しむ」ことができます。

まとめ

ゲームは、軍閥の支援を受けたタリバンが勝利しました。私は政府を担当しましたが、海外援助を着服すると勝利点がもらえることに目がくらみ4回もやってしまいました。

海外援助資金が減ると政府・多国籍軍両方の活動が停滞するので、結果的にはやりすぎたかもしれません(その時点では、多国籍軍とトップを競っており、決算カードが数枚後に出ることが確実だったため勝ち逃げを図ったのですが…勝負をしかけるのが早かったのでしょう)。

ユーローゲームのテイストがあり、その一方で時間がかかるのでウォーゲーマー/ユーロゲーマーの両方ともに好みがわかれるかもしれません。
私にとっては、再戦したいゲームであることは間違いありません。

TANKS(K2P)

A Distant Plainの終了後、プレイしました。
WW2の戦車戦をあつかった戦術級ゲームです。システムとしては「スコードリーダー」と同様の、準備射撃-移動-敵防御射撃-前進射撃で進行します。しかも、チャートとユニットだけを見ればゲームが進められるシンプルさ。初プレイの私でも戸惑うことなくプレイできました。
最初のシナリオ「赤軍の反攻」を選び、筆者はソ連軍を担当しました。ユニットが少なかったためか、極めてシンプルに進みました。
入門シナリオのためか、ソ連軍には力押ししかないのでしょうか。遮蔽地形があまりないので、ほぼドイツ軍の餌食になります。勝利しましたが、ダイスの目に恵まれたためでしょう。

コンポーネントで気になったのが、ユニットの薄さです。扱うユニット数が少なく密度も低いゲームなので、ピンセットなどを使わずにプレイすると思います。とすると、ユニットの厚みが私の指では扱いづらいです。ユニットの側面をもつ(つまむ)のでは扱いづらいのです。従ってすべらそうとするのですがマップとユニットの材質からくる摩擦の問題でしょうか。どうもすべらせにくいのですよね…ここまで気にすべきではないのでしょうが、気楽にできるゲームゆえ、気楽にできないことが気になりました。

他のシナリオを見ていませんので何とも言えませんが、マップや勝利条件(全滅させる、ではなく突破や占拠)のバリエーションを見てみたいと思います。