2018/07/22

バルバロッサ、オーギュスト、ライオンハート、そしてフラッシュマン…The Great Game(Legion)・Crusader Rex(Columbia)

スーパーヒーロー列伝ではありません。
前三者はいわずと知れた第三次十字軍の西欧諸国の王・皇帝です。最後はグレートゲームを舞台にした娯楽小説の主人公です。

5ヶ月前のことで恐縮ですが、この日は以下の2つのゲームをプレイしました。
抱腹絶倒の一日となりました。

■Crusader Rex
初期配置
第三次十字軍がテーマのブロックウォーゲームです。フランク側は、最初は十字軍国家のユニットしかいません(エルサレム王とか、バリアーノ・イベリンとか)。英仏独の王は、毎ラウンドにランダムにひく増援で、各国の指揮下軍が揃うとやってきます。

史実では渡河中に溺死してしまった神聖ローマ皇帝バルバロッサは、順調にアンティオキアに姿をあらわします。しかし、結局オーギュストとフランス軍はやってきませんでした(フランス軍は揃わなかった)。
それならばと、イスラム側の英雄サラディンとリチャード・ザ・ライオンハートはエルサレムを巡って対決します。
第1次エルサレム攻防戦後
…この日のサラディンは全く役立たずでした。評価A3(攻撃順位最高、命中率50%)ですがとにかくヒットしません(弟は活躍した)。
それでボロボロになりながら数にものを言わせエルサレムを占領します(あっさり勝つつもりだったのに、終わってみれば1ステップ残ばかり)。

そして、満を持してリチャード獅子心王が上陸。エルサレム奪回をはかります。突撃するも失敗。
さらに最終ターン。サラディン、リチャード、エルサレム王、イベリンなどオールスターキャストによるエルサレム攻防戦。そして…(→リンク先の下の方です)
劇的な幕切れではありました。なんともピリッとしませんが。


■The Great Game
19世紀の中央アジアを巡る英露の勢力争いです。ほぼ60年間を扱っています。日本語で読める書籍も少ない(しかも絶版)ので、歴史の流れがわかるだけでも貴重です。

リーダーユニット(工作員や外交官や将軍)もたくさん登場しますが、1ターン10年のゲームなので毎ターン生存判定をして50%で除去します。
リーダーは、軍の指揮や外交を行えます。外交に成功すると、同盟や中立化など各国の状態を変えられます。ただ、外交に失敗すると死亡(除去)されます(外交に失敗すると死亡、って「英雄戦国時代」(翔企画)を思い出しました)。
このため、まぁリーダーが除去されることされること。また、軍も移動のたびに損耗判定があります。特に砂漠はヒドイ。未踏の中央アジアへ砂漠を越えて分け入り、予測できない部族長の反応に翻弄される感覚(歯痒さ)がよく出ていると思います。

毎ターン配られる5枚のカードを、両プレイヤー1枚ずつ出し、交互にプレイします。カードは、イベントかアクション、またはアクションと同数の増援のいずれかで用います。

第1〜2ターン(20年)、イギリスはアフガニスタンと同盟、さらにパンジャブを占領します。ロシアはカザフを占領し、ついでペルシャと同盟しました。

中盤は、イギリスはバルキスタン(ペルシャの東)に地歩を築き、ロシアはカラクム砂漠を越えてペルシャに連絡を試みる一方、アラル湖畔からシル河沿いに南下。パミールとブカラを窺います。
…と書くと簡単なのですが、イベントや部族軍の抵抗、砂漠での消耗により一進一退です。
ペルシャ、砲艦外交、
皇室、反乱
あるターンのイギリスのプレイ。「砲艦外交」→「ペルシャの反乱」によりペルシャを中立化させ、さらに「皇室の関わり」でロシア軍半数!を除去(←このカード凶悪)、「反乱」をカザフで起こします。なんとカオスなカードばかりなんだ。このターン唯一の生産的?なカードは、チベットを抜けてタクラマカン砂漠へ抜けるルートの探検(2枚揃えて初めてルートが発見できる)でした。
とはいえ、外交/戦闘/イベントと勢力拡大(=妨害)の手法が多彩であるのと、増援が比較的容易(というより、増援しかできないイベントを食らうことがままある)なこともあるのでしょうか。優勢と劣勢が始終入れ替わるダイナミックな展開になりますが、バランスはとれていると思います。両方の皿に重い錘が乗っている天秤です。

ゲーム終了
終盤、(再同盟した)ペルシャは再び反乱を起こしますが、ロシア軍にテヘランを占領され支配下に置かれます。さらにロシアはバルキスタンに侵攻。一方イギリスは、ついに王立地理協会がタクラマカン砂漠への道を発見し、カシュガルと同盟します。親ロシアのパミール、カザフ周辺の3都市を支配します。さらにアフガニスタンから出発したキーン将軍指揮下のイギリス・アフガニスタン連合軍がブカラ・ヒバを占領し勝利しました。
最終ターンも盤面の情勢が大きく変わる劇的な展開(→リンク)でした。


なお、リーダーユニットには馴染みが無いので、ホップカークの「ザ・グレート・ゲーム」の記載ページと、ユニットとの対応を調べました。残念ながら絶版なので、古本か図書館でご確認ください。

ちなみに、「ヘラートの英雄」ポッティンガーは今回のゲームでは終盤まで活躍していました。50年間は一線にいたことになります。。。

・イギリス
エルドレッド・ポッティンガー          p147、219
                                                       "ヘラートの英雄"
アレクサンダー・バーンズ                p115、142、191
チャールズ・スタッダート                p151
ジェームス・アボット                      p165
ジョン・キーン将軍                         p155
リチャード・シェイクスピア             p175
アーサー・コノリー                         p107
ルイス・カヴァグナリ                      p284
ネイ・イライアス                            p317
サー・フレデリック・ロバーツ将軍    p286
・ロシア

デュアメル将軍                               p222、223
                                                        テヘラン駐在大使
イグナチョフ                                  p232
                                                       北京条約調印時外交官
ミハイル・チェルニャエフ                p239   "タシュケントの獅子"
アリハノフ                                     p301
コンスタンチン・カウフマン             p241
シモニッチ伯爵                               p140、149、152
ペロフスキー将軍                            p164
ニコライ・ストリートフ将軍             p282、284
ミハイル・スコベレフ将軍                p295  "白将軍"
イワン・ヴィコビッチ                      p144、152