2024/01/28

WW1の陸海空三軍合同作戦…Operation Albion(S&T#342)

WW1 1917年10月のドイツによる、リガ近くのバルト海の島、サーレマー島・ヒーウマー島・ムフ島への上陸作戦を扱います。
極めてマイナーなテーマですが、WW1での陸海空3軍合同作戦を描いているのが興味深いです。
基本システムはレッドドラゴンライジング。
 
 

■Operation Albion(S&T)

同じ日に予定していたBlind Faith(リンク)が想像より早く終わったので、ルールをその場で読みながらお試しで2ターンだけプレイ。
 
Strategy & Tactics 342号の付録ゲームです。
コマンドマガジン147号(リンクはAmazon Kindle)に大木毅氏の「アルビオン作戦」の記事があります。

マップは、南西にリーバウ(クールラントの都市)やリガ、北東にペトログラードが位置しています。北にはヘルシンキも入っています。エリアで表現されています。写真で、白いキューブが置いてあるのが勝利条件都市です。
 
ゲームの扱う期間がロシア革命の時期でもあるので、リガのみならずナルヴァやプスコフの占領も革命に影響します。

歩兵、突撃兵、海兵、砲兵、装甲列車、戦闘機、爆撃機、水上機、飛行船、戦艦、巡洋艦、潜水艦、輸送船と多彩です。上陸には輸送船が必要ですし、海兵の方が揚陸しやすいです。戦艦は強力ですが、浅い海に入れません。水上機は展開できる基地が多く、突撃兵は先に射撃できる…など数値にとどまらない個性を持っています(とはいえ、レッドラシステムで部隊特性を表現しようとすると大味にもなりえるので、WW1当時の爆撃機で陸軍をステップロスさせることができるのか…というリアリティの問題に直面もしますが)。


●展開と感想

島への上陸作戦は、おそらく成功します。
ただ、島よりも東に艦隊で行くには、兵力が足りない印象を受けます。東に進むと、ロシアのバルト海艦隊も侮れず、本国と島の間の連絡線を狙ってリガ艦隊が出てくるでしょう。ドイツ海軍も損害次第では島の確保に影響が出ると思われます。海戦で勝利しても、ヘルシンキやHangoは要塞です。要塞は防御効果が高く、占領には苦労しそうです(敵地上部隊を除去しない限り退却を強いられる)。

焦点はやはりリガでしょうか。
リガと島を占領していることで、アクションポイントが1増加しますし、またドイツ軍が陸路で進むためには、鉄道の接続点であるリガは間違いなく必要です。

この日のプレイでは、島への上陸は成功しましたが、リガは叩き出されてしまいました。
上陸部隊支援に海軍を割きすぎ、バルト艦隊、リガ艦隊への圧力が不足していました。一方で、上陸せず陸路に集中したほうがよい、との分析もあるようです。前述したようにロシア革命への影響でいえば陸路が重要なのかもしれません。一方で、アクションポイントを増やすためには島の占領が必要なので、兵力配分が課題なのでしょう。
前述した個性あるユニットによる部隊編成や進撃ルートなど、多彩な選択肢が楽しめそうです。
サーレマー島上陸
明らかに兵力が多すぎる…
飛行船・海兵・工兵・突撃兵・巡洋戦艦と
もはや楽しみの編成…

何回目かのリガ攻防戦

前述したように、WW1の陸海空統合作戦という珍しいテーマであるので、
今回はルール読みながらのプレイでしたが、あらためてルールをきちんと読んで、もう一度試してみたいゲームです。

 

●ルールについて

留意すべき点を一点あげておきます。
12.0戦闘の手順のルールが混乱しやすく、対戦相手とは事前に確認しておくことをお勧めします。
ルールの記載に
  「ステージ」は、射撃判定を行えるユニットを規定しています。
とありますが、挙げられている事例や他のルールとの関連を見ていると、
ステージとは、参加ユニットを規定しているのか、使用戦闘力を規定しているのかが曖昧です(12.1の例1を見ると、使用戦闘力を定めているように見えますが)。