2015/11/14

”絵に描いたような”…江戸幕府の黄昏 (GJ)・Caesar XL (VPG)・大聖堂

Caesar XL(VPG)・江戸幕府の黄昏(GJ)・大聖堂(KOSMOS)
11月の千葉会には予定を立てずにうかがったのですが、持ち込んだゲームをすべてプレイできました。すべて高評価を得ることができ、幸せな一日でした。
 -----------------------------------------------------------------

Caesar XL(VPG)

カエサルとポンペイウスの内乱を扱ったゲームです(「ローマ人の物語」単行本版のⅤ巻です)。 1年ぶりにプレイしました。カエサルを担当。Bronzeルールでプレイしました。 ルールがそれほど難しい訳ではないので、発展ルール(Silver、Gold)でもよかったと思います。
序盤、カエサルに不利なイベントカードが続く一方でポンペイウスが資金にものを言わせて軍勢とフォーラム(政治)カードを入手します。このままポンペイウスが引き離すか…とも思われましたが精鋭のカエサルが軍の質を活かしてポンペイウスを狩ります。ウティカにいたポンペイウスをカエサル直率軍で攻め、ポンペイウスを討ち取ります。
勢いを得たカエサル軍は勝利ポイントで規定に達し、あとはローマに進軍すれば勝利することになりました。しかし、最後にポンペイウス恩顧の軍勢がカエサルを討ち、最後にはポンペイウス派が勝利しました。
簡単なルールで地中海世界の覇権をかけてのカエサルとポンペイウスのダイナミックなつばぜり合いが感じられるのは秀逸です。イベントカードの影響が大きいので、運の要素での「振れ」が大きいですが、それに翻弄されるのもまた楽しいです。 軍事的勝利だけでなく政治的勝利(元老院派でも民衆派でもどちらでもよい)を目指すことができるのもプレイヤーの選択肢を広げてくれます。
インストも簡単、プレイ時間もかからないので常備ゲームとしています。今回も好評でした。また対戦したいゲームです。

江戸幕府の黄昏(GJ)

他のゲームの合間に2戦プレイ。何といっても短時間で終わるのがよいです。
イベントは”楽しい”ですが、カードプレイの大半は影響力の増減に費やされると思います。 「内紛」は隣接支配エリアの数に影響されます。雄藩でなくても周囲のエリアに影響を多く与える重要なエリアが存在します。 同様に、京都の周囲のエリア(彦根、大和郡山、姫路)の重要度も高いのです。
しかし、こういったことを活かせず第1戦はあっさりと4ターンサドンデス負け。オペレーションポイントをより効果的に使えていた(無駄使い)場面が少なくなかったように思います。 第2戦も倒幕派で最終ターンまで粘りましたが、結果は負けてしまいました。
最終第8ターンの倒幕派のカードが、(絵に描いたような)あまりにも美しく絵に描いたような展開だったので写真を撮ってしまいました。
亀山社中  ↓ 海援隊  ↓ (諸隊創設…は高杉晋作)  ↓ 薩長同盟  ↓ 近江屋襲撃 まるで「ひとり大河ドラマ」であるかのような。 ターン開始時この手札が来た時、勝負度外視して感激しました。 嘘のような手札でしたが、それだけで十分満足できました。 これで勝てれば言うこと無かったのですが。。。

大聖堂(KOSMOS)

先月の千葉会でCOINシリーズDistant Plainをプレイして、ワーカープレイスメントのユーロゲームをプレイしたくなりました。 千葉会では時折ユーロゲームもプレイされていますが、自分で持ち込むのは勇気がいりました… とはいえ、まったくの杞憂に終わりました。やはりゲームはゲーム。ゲーマーの気持ちを惹きつけるものです。 拡張セットを加えてのプレイです。
ケン・フォレットの小説がベースのゲームとのこと(私は読んだことがありません。でも、出版社を代え2度は日本で出版されているはずなので人気は高いのでしょう)。 「大聖堂を作る」ゲームではありません。必ず6ラウンドで完成します。建築のプロセスにどれだけ貢献したか(名誉を獲得したか)を競うゲームです。 ワーカー(技術者)を配置するにはコストがかかり、早い順番ほど高くなります。選択できるアクションは、資材の確保や職人の獲得、スタートプレイヤーの権利などの基本的なものから、災厄の回避や税の減免、はては十次軍への派遣(!)まであります。1ラウンドに選択できるのは3アクションまでなので悩みます。とはいえ、今回は3人プレイだったのでそれほどバッティングはしませんでした。 ゲームはベテランの方が圧勝しました。一度プレイしてシステムの勘所を把握してからの方がもっと面白くなるでしょうね。 (なお、写真のボードに貼ってある付箋は、リファレンスです。透明シールで作ってもよいのですが、ボードがあまりに綺麗なので…)