(GMT)Won by the Swordと、(VPG)Caesar XLをプレイしました。
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■Won by the Sword (GMT)
まず3ターン×5ラウンドの”バトルシナリオ”「ネルトリンゲン(1634年)」で練習、次に10ターンの"キャンペーン"シナリオ「フランス参戦(1638年)」の予定でしたが、ルールを確認しながらのプレイになったので、バトルシナリオだけの対戦となりました。それでも6時間(セットアップ、片付け、昼食込)かかりました。
初期配置 |
ルール12ページに対してエラッタやQAが20ページもあり、前日深夜まで修正点をチェックしていました。ルールそのものの書き方も洗練されておらず、大意をつかむまでに時間がかかる記述がとても多いです。また、細かいスペルミスや前置詞、定冠詞の間違いなどがとても多いのでルールそのものの信頼度が…
それにしても、プレイできてよかったです。
マップは南ドイツ(東:レーゲンスブルグ~ボヘミアはマップ外、西:ストラスブルグ、ブライザッハ南:スイス~ミュンヘン、北:マインツ。フランクフルト~ヴュルツブルグ)なので、ブライテンフェルトやリュッツェンは出てきません。
シナリオは1632~1648年を扱っています。1年(1ターン1ヶ月。10ターン前後)で1シナリオのキャンペーンシナリオが7本と、3ターンのバトルシナリオ8本です。三十年戦争を4期にわけると(1)ボヘミア(2)デンマーク(3)スウェーデン(4)フランスとなると言われていますが、その(3)以降がシナリオ化されています。
時代もマップも三十年戦争の一部でしかないので、シリーズ化されると思いますが、それにしてはエラッタが多いです。第2版に期待です(涙)。
ゲームそのものは、三十年戦争らしい展開になりました。
出方を読み合い、間合いを測りながら近づきます。糧秣が無いので付近から徴発(略奪)しながら行軍するため、軍が通過すると荒廃します。規模が大きくなると、より多くの糧秣が必要になるので会戦直前に合流をめざすような機動になります。
会戦を行うと軍の大半が消滅するので、むやみには会戦ができません。一方で、攻城戦の頻度はより多いです。しかし、落とすのにかなりの時間がかかります。
会戦はリスクが高く、また得られるVPを考えるとFoarge(徴発/略奪)や都市攻略の方が効率が遥かによいのです。
両軍の進路 |
第1ターン
レーゲンスブルグは強襲で陥落(※実は、ルール適用のミスでした。そんなに早く強襲はできません)し、旧教軍は北西、ニュルンブルグに向かいます。もちろん、付近を徴発しながらです。新教軍もブライザッハを陥落(※同じく、ルール適用のミス)させます。
以降、新教軍はバヴァリアの2軍およびアルザスの一軍の合流を目指します。しかし、バヴァリアの2軍はそれぞれの司令官(スウェーデンのホルン、ザクセ-ワイマールのベルンハルト)の対立から合流させるとアクションポイントが減るため合流タイミングを見定めます。
第2ターン
旧教軍がニュルンベルグを包囲中に疫病が襲い旧教軍は多大な損害を受けます。機会到来、新教軍はベルンハルトをニュルンベルグへ!決戦の機会をうかがいます。しかし、不利と見た旧教軍は退却。ニュルンベルグは包囲から解放されますが、市内も疫病によって壊滅的な被害を受けていました。解放したのは廃墟にすぎませんでした。旧教軍には南からスペイン軍を率いるインファンテ枢機卿が登場。旧教軍は合流をねらい、新教軍はその前に一戦を交えることを目論みます。
ヴュルツブルグで相対する両軍 |
ここで、また旧教軍に疫病が…今度はスペイン軍が襲われました。しかし、新教軍に追いつかれる前に全軍が合流を果たします。 ここに至り、新教軍もついに全軍が集結。ヴュルツブルグで決戦を挑みます。旧教軍も決戦に応じ、ここに「ヴュルツブルグ会戦」が始まりました。
戦闘開始前の布陣 |
会戦は双方の砲撃で幕を開けます。砲戦はまったくの互角。両翼はそれぞれ右翼が勝利します。いわば、両軍とも右翼からの側面包囲の形をとります。主力歩兵同士の決戦は、より多くの騎兵を主戦場に率いてきたベルンハルトの活躍もあり新教側の圧勝に終わりました。
戦闘終了後の戦力 |
…両軍とも軍が半減してしまったこと、またある程度のルールを確認できたことで、ここで協議終了としました。
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■Caesar XL (VPG)
ミニゲームですが、面白いです!ポンペイウスが逃げ、カエサルが追う…カエサルはポンペイウスを除去することでも勝利できますが、元老院派・民衆派どちらかの支持を一定数得ることでも勝利できます。
ゲーム終了時 |
…ここで終了としましたが、地中海世界を舞台に展開が二転三転する熱いゲームでした。時間を忘れる面白さです。
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■猿遊会に参加した所感
行ってよかったです。「同好の士が全国から集まって盛り上がる場」に参加できました。
ゲーム会復帰初年である今年の願望のひとつが、"猿遊会に出てみたいなぁ"だったので、こんなに早く実現できたことが驚きです。
初見の方も多く、ゲームだけでなく歓談を通じても交流ができ、まだまだシミュレーションゲームの世界も広いのだな…と認識を新たにしました。とてもインスパイアされた一日でした。
来年もまた参加したいです。
いまさらではありますが、皆様にはこの場を借りて御礼申し上げます。
ありがとうございました。