2021/12/29

飛んだり登ったり上がったり…Crimson Skies(FASA)、Italian-Ottoman War(S&T)、コルトエクスプレス

 

”飛ぶ”ことをテーマにしたゲームをプレイする1日でした。
(プレイしたのは11月です)

■Crimson Skies(FASA)

自称、日本でいちばんCrimson Skiesをプレイしていますw

サプリメント「Airmen's Gazetter」からシナリオ「Hitting the Giant」を選択しました。
 
●シナリオの背景
 ボーイング社はシアトルのHQで飛行機をフル生産しており、特に郊外の工場から運ばれるエンジンや部品は空賊の格好の標的となっている。
・設定年月:1937年、それ以外の言及ありません。
 ただし、サプリメントの「West Coast」セクションでは、以下の記載があります。
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1937年7月9日「シアトルオブザーバー」誌
ボーイング社の警備契約が、Blake Aviation Secutity社からSacred Trust Inc.に移った。プロトタイプが失われた件も含め、数度の事件の後で(略)
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従って、シナリオは1937年春ごろのことと思われます。
 
・勝利条件:部品を運ぶ列車を守るシナリオです。列車が盤外に出ることが勝利条件です。
・対戦勢力:
 - Wild Weasel…自警団  パイロット"Orca"(ジュノー近傍のコミュニティでは著名な存在で、地域から空賊を排除しようとしている)、"ガーゴイル"
 - Northern Sythe…空賊 パイロット"ギロチン"、"スペード"
 
●展開と結果
結果的には、このシナリオはシステム練習用でした。
実質ターン数を考えると攻撃側は最短距離で機関車に接近せざるを得ず、機動を選択する余地が無いことが問題です(せっかくの飛行機のゲームなのに)。
空中衝突!
空中衝突(同じへクスで移動を終えると10%で衝突)で双方1機が失われ、さらに機関車が破壊され列車は停止。この時点で防御側に勝利の可能性が無くなった(攻撃側全機撃墜でも引分け)ので協議終了としました。

■Italian-Ottoman War(S&T)

世界初の空爆があったということで、このゲームです。
ZOCのある20世紀の陸戦!です。

アクションポイントを使って1スタック単位で行動します。ポイント続く限り、任意のアクションを行えます。1スタックが複数回行動してもよいのです。
戦闘はファイヤパワー。先攻が先に射撃、損害適用した後に後攻の射撃を解決します。先攻判定には、指揮官・航空支援・スタックの損害が影響しますが、航空支援はイタリアにしかありません。ブレリオです!

展開は、イタリア軍がトリポリ近郊に上陸。1ターンにトリポリとリビア西部を確保します。トルコは各地に部隊や陣地を配置します。

2~3ターンは両軍とも足場固めに費やしますが、イタリア軍は早めに仕掛けた方がよさそうです。今回のプレイでは、イタリア海軍がトルコ海軍を攻撃しトルコのAPを減らしていましたが、陸上でも圧力をかけるべきでした。
4ターンに、イタリア海軍が海戦でトルコ海軍に決定的勝利。

トルコ正規軍の増援が呼べなくなります。陸上でも西部をほぼ制圧し、東部への侵攻にとりかかっていました。
 
VP的にはトルコ優勢(最終ターンまで微妙に時間足りない)でしたが、しかし、トルコ側の凶悪なイベントが2度発生(ダイス1個分ステップのトルコ軍非正規兵を取り除く)し、プレイヤーの士気沮喪を引き起こし終了となりました。
 
艦砲射撃や航空支援もあるイタリア軍は強力です。ただ、占領地域が増えると守備隊を割かねばなりませんし、海岸から遠くなると後続部隊が追いつくのに苦心します(アクションポイントが足りない)。そのため、どこから出てくるかわからないトルコ軍よりも時間がイタリア軍の最大の敵になります。特に序盤は、獲得アクションポイントに影響する指揮官・工兵あるいは海軍・補給部隊と通常戦力のどちらを増援とするか悩みます。
トルコ軍は、イタリア軍の時間を奪うことを念頭におけばよいと思います。そのためにも、砂漠の奥にある都市やオアシスの占領や増援登場をうまく利用したいです。

戦線をはるタイプのゲームではありませんが、個々の判断のストレスが低く気軽(語弊あり)にできる好ゲームです。展開も盤面がダイナミックに動きますので見栄えもします。両軍の特性が非対象なのもよいですね。このシステムのゲームが他にあってもよいですね。

そして、なんといってもイタリア軍無双ですよ!

■コルトエクスプレス

アメリカ西部の列車つながり?でプレイ。これも面白いです。
 

記憶ゲームです。各プレイヤーの行動をあらわすカードを表向きで1枚ずつ重ね、出し終わったらひっくり返して上から解決していきます。射撃・パンチ・お宝奪取・横移動・列車の屋根へ/からの移動!など。プレイヤーの位置関係によって、行動が想定通りにならないこともしばしば。記憶ゲームではありますが、ハプニングが起きるので重い感じはせず、楽しめます。列車に積んでいるお宝を強奪し、その総額で勝敗を決めます。
”ガンスリンガー”(もっとも射撃数が多いプレイヤーへの賞金)$1,000、金庫¥1,000(保安官が守る)が勝敗を左右する額であることを知っておいた方がよいでしょう。
とても面白いゲームなのですが、欠点があります。箱が大きく、畳めないことです。