2020/06/23

多銃主義が勝った…コメート!(ボンサイゲームズ)

■コメート!(BONSAI)
このシミュゲがすごい!2018掲載の追加シナリオ「英仏海峡上空」をソロプレイしました。本年の目標の一つである、「『ブラックアウト』『オールクリア』ゆかりのゲームをプレイする」ことの一環です。

●いきなりの感想
4機対3機の空戦でもきわめて軽快に進むのが好感が持てます。移動システムもうまくできていて、機種ごとの固定移動力(直進/旋回により異なる)+ランダム引きのチット記載移動力で移動する。簡単なシステムで空中戦の機動の"読みきれなさ"を現しているように思える。1機を扱う空戦ゲームの表現として斬新です。移動チットの中には、マヌーバーチットを引けるものが含まれています。マヌーバーチットは、急旋回などの特殊機動をあらわしており、保持しておき後で使うことができます。ただし、マヌーバー能力に優れている機種(●印)のみが使えるチットもあります。システムの容易さと合わせ乱戦を表現するのに適しているのではないでしょうか。
敢えて気になる点を挙げるとすれば、(もちろん私見)垂直方向の移動がオミットされていること。シンプルに表現するために外したのでしょう。もしかすると、本作が主として扱っているWW2後半よりも、WW1~WW2前半の方が向いているのかもしれません。
また、マヌーバー能力が優れている機種(●印)の方が有利な気がします。今回のプレイでの感触ですが、Bf109とスピットファイアは、ほぼ同じ飛行性能です。スピットファイアは火力が低く(▽印)、マヌーバー性能に優れています。とはいえ射撃位置につく機会がほしいので、特殊機動は多く使えた方が有利です。スピットファイアは射撃しても一撃では撃墜できませんが、マヌーバーチットを活用して多くの射撃機会を得、2機のHe111を撃墜、英軍が勝利しました。

簡単なシステムで軽快に動くシステムなので、単発のシナリオでなくキャンペーンを作るのも良さそうです。