2020/07/27

塔は高く…Triumph and Tragedy(GMT)・バベル・ロストレガシー

 随分前のことになりますが、プライベートの自宅ゲーム会をしました。かなり昔にはウォーゲームもやっていたメンバーです。Triumph and Tragedyを持ち込みましたが、かなり評価が高かったです。
(座る位置が難しかったので、ブロックを伏せて積み重ねました…塔のようですね)

■Triumph and Tragedy(GMT) 


私以外は初プレイの2名。私はルールマスターの予定でしたが、プレイヤーが不足して参加することに。西側を担当しました(いちばんめんどくさそう、とのことで)。

初プレイの方々だとなかなか開戦に踏み切りにくく、今回も平和に進みました。
枢軸は、オーストリア・ハンガリー・ルーマニア・ギリシャ・スペインを同盟国(衛星国)とします。痺れを切らしたソ連が、中立のポーランドに侵攻。
枢軸も西からポーランドに侵攻します。
ポーランドで独ソ両軍が死闘を繰り広げる中、この隙に西側連合国がルールとベルリンを占領、勝利しました。

初プレイの方々も、またプレイしたいとの評価でした。
合わせて、「当時の人たちが、何のために戦争していたかが良くわかる。戦争はしてはならないが、戦争が起きてしまった背景がよくわかる教育的なゲーム」との感想があり、同時に「トブルクで戦ってても、わからないよねぇ」との発言も。戦史が好きな方ならば「1会戦」の知識も深いと思います。しかし、首都を舞台にしたり教科書に出てくる会戦ならまだしも、そうではない会戦の展開まで詳しい方は多くはないでしょう。また、ミリタリーやメカニックのファンであれば戦車や戦闘機が登場するゲームが魅力的にうつるのでしょう。
このゲームのように、歴史的に大きなエポックを表現しているゲームも、非ウォーゲーマーをウォーゲームへと誘うのに向いているのではないか、とつらつら思って参加者のコメントを聞いていました。

■バベル


プレイヤーが揃うまでのつなぎに1回プレイしました。ウヴェ・ローゼンバーグなので?セットコレクションですが、古代オリエントの民族興亡の雰囲気がよく出ています。2人用ゲームです。5箇所ある建設地に塔(神殿)を建てて高く(最大6)していき、合計段数が15ないしは20にする、また相手の合計段数が10未満であることによって勝利します。原則として塔は1→2→…→6と一段ずつしか高くできません。さらに、建設地に置かれた民族カードの枚数以下の高さにしかできません。
そしてこのゲームの見せ場。建設地に同一民族を3枚以上連続で配置するとその民族の能力が発動します。ペルシャ人は「塔の建設促進(段数飛ばし)」、メディア人は「民族離散」、ヒッタイト人「神殿強奪」、ソマリア人は「民族寝返り」、そしてアッシリア人は「神殿破壊」。
ペルシャ人以外は皆ヒドイ。アッシリア人は特にヒドイ。しかし、一気に盤面が変わる爽快さが魅力です。


■ロストレガシー


定番のラブレターシステム。われわれの間でも今でも定番。1ゲーム10分で終わる早さと、ドラマのある展開を見て楽しめる機会が多いです。メンバーが揃うまでの時間調整に重宝しています。