2022/10/01

ジョン・ロート・ストークスの日…On the Origin of Species・カンパニーレ・デスティニーズ

プライベートのクローズゲーム会で、ユーロゲームをプレイしてきました。

 
■On the Origin of Species(種の起源)

チャールス・ダーウィンのビーグル号の航海をテーマにしたゲームです。ガラパゴス諸島に生息する”種”のタイルを獲得することを中心にゲームが進みます、それぞれの”種”は獲得(発見)に必要となるコスト(植物、水棲、鳥類)が記されており、隣接するタイルに置かれた自分のキューブ×そのタイルの倍率を満たせば獲得できます。例えば、写真で紫のキューブが載っているグンカンドリのタイルは、紫プレイヤーに植物2鳥類1を与えます。同様に、イグアナのタイルは植物2、水棲1を紫プレイヤーに与えます。もし、ヘビの置かれているタイルの位置に発見したいタイルがあるならば、紫プレイヤーは植物4、水棲1、鳥類1までのコストのタイルであれば獲得できます。
これから獲得するタイルは、(写真左上の)フラミンゴを例にすれば、タイル最上部が獲得コストです。フラミンゴなら、水棲4、鳥類3、植物1が必要です。最下部のイラストは、(左から)勝利点、獲得カード、ビーグル号の進むマスをあらわします。

ゲームはビーグル号が最終マスに入ると終了します。途中マスで3回、最後に1回追加得点のチャンスがあり、特定の色の本カードの冊数や、通過順位などが得点に反映されます。
生物のイラストの綺麗なタイル、裏面まで描かれた(裏面はプレイに使わない)マップボード、見た目がプレイ意欲をそそります。
また、生物タイルを獲得する手順が、いかにも調査をしている感じ(生息環境の近場を探していく)も雰囲気を感じます。

ただ、あまりインタラクションが無いのとテンポが良くないのですよね。タイルの獲得、ビーグル号の進みに従うVP獲得は「競争」があります。ただ、タイルの獲得は「先読み」ができるので、考え出すときりが無く(その間次のプレイヤーができることは無いので待つしかない)ダウンタイムが長くなります。一手番にできるアクションの種類は少なく、何をすべきかは容易に決まるので、それゆえに一手番が軽く進められるようなデヴェロップが欲しかったというのは望み過ぎでしょうか。今回は3人でのプレイでしたが、4人が良い(自分の手番が回ってくるまでに変化が大きいので読みにくくなる)のかもしれません。

この日は2度プレイしました。2度とも接戦で、どちらもカード「ジョン・ロート・ストークス(→Wikipedia の「記念」の項)」の利用(まぁ、1VPを獲得できるカード)で勝敗が決しました。
右上の人物カードが「ジョン・ロート・ストークス」

 

■カンパニーレ

塔を高くし、高くなる塔にベッドしていき、塔の高さの順位によるVPの多寡で勝利を決めるゲーム。VP得られるのは、塔ごとにベットの上位2名。小箱なので出動回数も多い。私の持っているのは初版のようで、巷にあるレビューを見るとリメイクではルールが変わっているようです。
1手番は、手札から塔カードを出し高くする(1〜3段)・ベットする・カードを山札(見えている、山は3つ)から補充するだけ。ただし、塔を高くした段数と同額しかベットできず、また山札補充も段に応じた山からしか補充できない。このため、段数・ベット額・補充カードのどれを選ぶかで悩むことになるのですが、軽い判断で進められるのでテンポも良いゲームです。

■デスティニーズ

ファンタジー世界で冒険者を扱います。ストーリー展開、判定結果はアプリを使うゲームです。パラグラフ分岐のゲームブックのようなものでしょうか…
キャラクターは「Noble」を担当。

各キャラクターとも、2種類の勝利方法が設定されており、その実現に向かってストーリーを進めていきます。
基本能力値(筋力、敏捷、知性)ごとに「成功度」が3~4段階設定されており、振ったダイスの合計値と各成功度を比較します。結果は失敗、成功度1~4のいずれかとなり、もちろん大きな成功度の方が良い結果になります(はず)。キャラクターの成長は、必要成功判定値を下げることで表現されています。また、標準で振れるダイスの他に、使うと消耗するダイスプールがあり、勝負どころで使えます。
(このシステムのため、「出た目を10とする」アイテムが極めて使い勝手が良いのです。使うと除去されてしまいますが…今回のプレイでは、「剣(力判定の結果を10にする)」を買い占めたのですが、それによって勝利できました)

人と会ったり、屋敷や荒野を探索したり…と、ネタバレになるので細かく書けませんが、狙ったわけではなく偶然に条件を達成するモノを入手しました。
それを使ってアレを入手し、アレをアレすることができ、勝利しました。
”後日談”が表示されるのですが、勝利者以外は皆去っていくのが物悲しいです。