プレイしてから7ヶ月が経ってしまいました。そんなこんなのうちにコマンド誌の付録になることに(驚)。
とても参考になるプレイでは無い、とても拙いプレイです。たいへんお恥ずかしいのですが、反面教師にはなると思います。
なお、このゲームはとても良いゲームだと思います(私が下手なだけで)。もっとプレイされることになるといいですね。
いきなりの感想
このゲームは良いゲームだと思います。
何といっても1日で終わります!!!シークエンスが移動-戦闘しかないので、作戦を考えることに集中できます。しかも、第1ターンのドイツ軍は選択肢があまりなく序盤で迷うことがありません。
そのため、初心者や(私のような)復帰組でもとっつきやすいです。
それでいて両軍とも攻勢に出る必要があり展開が派手です。戦闘後前進がやや独特ですが、実際にユニットを動かせば容易に理解できます。ロンメル、モントゴメリー、ドゴール指揮下のユニットには特殊能力がありミクロな視点でも楽しませてくれます。
「1940年の西方電撃戦は守備範囲外」と思っていた私が、この戦線に興味を持つようになったのですから、ゲームそのものの魅力が高いのだと思います。
進展
1ターン
第1ターンのドイツ軍は、攻撃実施箇所数が考慮事項になります。第1ターンのみが航空支援を1戦闘に複数使用できるのです。この日は4個所で実施しました(北から4:1,2:1,2:1,6:1)。前回のプレイでは3箇所でした。グデーリアンのセダンへの攻撃は最高比率の6:1、第6装甲軍団の最北部の騎兵師団へは4:1、前回は中央のホト装甲軍団は3:1で実施し、ラインハルトの第6装甲師団は攻撃しませんでした。すべて戦果を挙げましたが、ロンメルの7装甲師団の攻撃は仏歩兵師団が「断固たる防御」で凌ぎました。
2~4ターン
2ターンから、ドイツ軍は1か所に1枚までしか航空支援を使えなくなります。その意味ではもっと攻撃回数を増やしてもよいのかもしれません。このターンの攻撃は3か所にとどまりました。
第3、4装甲師団はナミュールの南にスイング。装甲師団を集中させようとします。ナミュール南に4個装甲師団が集中していますので、連合軍プレイヤーにはかなりの圧力であったようです。第6装甲師団もミューズを渡河、南でもドイツ軍の圧力は増しています。ただ、セダン南~南東にはまだフランス軍が残っています。これらの部隊はドイツの補給線に対する脅威として残ります。
3ターン、Montcornetの東(4817)での攻撃でDSの戦果を挙げ、一気に前進します。
ここで、第10装甲師団の戦闘後前進を躊躇し、2ヘクスにとどめてしまいました。「行っちゃってもいいのでは」とプレイ後にコメントをいただきましたが、その通りだと思います。装甲師団は前進を躊躇してはなりません。
連合軍は混乱ユニットに「自発的な潰走」をさせ戦線をはるユニットを集めます。
4ターン、装甲師団が連合軍戦線を切り裂き、戦闘後前進で4416のフランス軍スタックを包囲します。北では放棄されたシャルルロワをドイツ軍が占領しています。しかし、ここまで「ユニットが足りない」とずっと言っていた連合軍はついに戦線をはることに成功。41xx列での戦線ですので、かなり手前になってしまいました。北方に3個装甲師団は送りすぎだったかもしれません。 また、セダン近郊でドイツ軍に圧力をかけます。
5ターン以降
実質的に、既に勝負はついていました。ドイツ軍はもっと進んでいなければなりません。ついつい当時の司令部の気持ちになってしまいましたが、グデーリアンやロンメルのように「上司のいうことを聞かない」現場司令官の気持ちでつき進まなければなりません。私にはその覚悟が足りませんでした…
経験不足の私は(実は、「S」南端が2VPだと思い込んでいた)まだあがきました。あがいて戦略転換する可能性があるなら、4ターン以前のムーブにもそれを踏まえて動いていなければなりません。今回はそれも無く「出たとこ勝負」でした。
第5ターン、独軍はふたたび、40xx列に4ヘクスの穴を穿ちます。また、2スタックを包囲します。第5装甲師団を南進させ、圧力を南にかけます。
連合軍は38xx列で戦線をはり直し、Halt!を使います。ドイツ軍の西進が思わしくないので、2スタックだけが影響を受けます。
反省:包囲にこだわるより、ダイナミックに西進しなければならない。
第6ターン、ドイツ軍は36xxに進出。しかしこのペースでは突破は難しいです。ドイツ軍は3613に進出した第8装甲師団に連合軍が誘引されることに期待し、Halt!スタックも含めて南端からの突破に望みをつなぐことを考えます。期待どおり、第8装甲師団にドゴールの第4機甲師団が反撃をかけてくれます。連合軍の反撃は航空支援の効果もあり「断固たる防御」で耐えてくれました。
北方ではモンスを占領。
第7ターン、北方はリールを臨む位置に進みます。北方板端からは4VPが期待できます。南方板端への進撃を開始しますが、切換が遅かったようです。
第8ターンでドイツ軍が投了し、終了としました。
もう一度のまとめ
もっとプレイされてもよいと思うのですが…ベテランの方にとっては物足りないのでしょうか?
それとも、テーマが人気が無いのでしょうか。確かに一方的(とみられている)ですし、著名な戦車も出てきません。しかし、「一番(唯一)成功した電撃戦」でもあります。
ゲームとしてみても、前述したとおり序盤で悩むことが少ないのはとてもありがたいです。取りうる手段が少ないので即断でき、相手の方にご迷惑をおかけする懸念が(いくらか)低いです。また、ルールが簡単ですが簡単すぎないので、「ルールを読む頭」のリハビリに格好の教材でした。
しかもシモニッチですし。
私のような復帰組には、いろいろな意味で助かるゲームです。コマンドの付録になってよかったです。
ところで、1940年は興味深いですね。
ヴェーゼル演習、"黄"作戦、バトルオブブリテン…とトピックが多いです。
ノルウェイ、バトルオブブリテンはさておき、今まで西方電撃戦は守備範囲外としていましたが、これを機にもっと調べたいと思います。