2025/01/04

Dark War:Rebooted(TBP)のシナリオの続き(2回目)

2025/01/04 - 0:00 Posted by 20-on-20 , , , , ,

システムの紹介のためのプレイで、前回(リンク)だけで終わらせるはずでしたが……

続きを作ることになりました。2回目のプレイです。

 

 

■Dark War:Rebooted(TBP)

 

●登場人物(プレイヤーキャラクター)

ジャクソン:アメリカ陸軍軍曹。ワルシャワ条約機構軍に粉砕された第7軍団所属。隊とはぐれた
ウォーターズ:アメリカ空軍中尉。撃墜されたF-4GのWSO
アレクセイ:KGBのモンスターハンター部隊である「ブラック・オプス」所属
イオン・サーニー:民間人。自称自然調査員。"組織"の命を受け「闇」の調査をしている。複数言語を操り、魔法が使える
エーリッヒ:民間人。体育教師。元レスリング欧州選手権ベスト4。

●おおよその展開

 ザルツブルクに向かいたいイオンは、(事前に与えられていた情報)山地越えのルートを勧める。また、KGBのエスケープバッグが進路近くにあるアレクセイも進路に同意する。単純に西に向かうほうが危険が高いと推察できることも山地越え(南)ルートをとる背景となった。アレクセイの使っていたGAZジープと、ウィッチの乗っていた乗用車の2台で向かう。とはいえ、中立国に入ることは米軍のメンバーからすると懸念事項(むしろ、受け入れ難い)ではあるのだが…
 
(ここは、いかにして屁理屈をつけてPC達を一緒に動かすかのこじつけでした。ザルツブルクはもともとの予定でしたが、それを課せられているイオン1人では発言力が弱いことにあらためて気づき(^^;)KGBでもあるアレクセイにも南下の理由付けをしました。KGBでも”モンスターハンター部隊”である「ブラックオプス」にエスケープバッグがあるかは微妙〜多分無い〜ですが)
Google Mapで表現。出発点は適当です
ルートも、その近くの2級道路?を通っているということでご容赦
 
 イオンは一行に次のように説明する。
「ザルツブルクの支局に行って報告することになっているが、(北からの国境越えが難しい場合は)南西から入るルートがある。『国境付近に著名な楽器工房があり、自分たちはそれを受け取ってザルツブルクにいる演奏家に届ける一行を装う』ことになっているため、その道を進む。まずは、その楽器工房に向かう」
のがよい。なお、楽器工房に着く前に、一か所連絡所になっている場所があり、そこに立ち寄る予定です。
 先頭の乗用車はウォーターズが、後続のGAZはアレクセイが運転する。幹線道路は避け、比較的目立たない道を選んで南下する。それでもあちらこちらに戦闘の痕跡は残っている。
 
(戦線が西に進んでしまい、どうやらぶつかったまま停滞しているらしい。戦線が西に去った地域でも「占領」というより「破壊が通過して無秩序が支配」といったような状況がDark Warなのでしょうが、共有するのに適した情景の例を挙げるのが難しいです)
 
・・・・・・・
 慌てて隠れる人影を発見。ソ連軍の軍服を着ている。
(先頭車メンバーのダイスがよく、必要数を超えてサクセスを出し、隠れる前に発見できました)
 アレクセイが姿を見せ会話。彼ら(3名)はライカン、ウィッチ、ゾンビ、AKを持つ人間のチーム?に奇襲され部隊が散り散りになって逃げてきた。食糧もロクな装備も持っていない。上官の指示を仰ぎたい、ということで彼らを車に乗せ(これでほぼ満員)、行程を続ける。情報交換すると、ライカン、ウィッチ、ゾンビ、人間の集団は複数存在しているらしい。
 
(ここでのGMの失敗は、このあたりのメモがプレイ中に見つからなくなってしまったこと。そのため、アドリブで進めたところが多いです。結果的に整合性破綻は起きていないと思います。プレイヤーにかなり助けられていますが)
 
・・・・・・・
 さらに進むと、道路の両側から散発的な銃撃を受ける。大半が単発だが自動火器の音も混じるが、タイミングも合っていない。ジャクソンやアレクセイは、訓練されていない者による射撃であることがわかる。姿を隠し切れていない襲撃者までいる始末(軍服でなく、ジーンズ着用)。20人程度の規模のようだ。この集団は、射撃しながら罵声を浴びせる。「お前ら外国人がドイツを滅茶苦茶にした!出ていけ!」
 ジャクソン、ウォーターズのアメリカ軍でも収拾がつかない(アレクセイはじめソ連軍は姿を見せないようにしている)。この場はエーリッヒが渡りをつけ、会話ができるまでになった。
 
(エーリッヒは、引退したレスリング選手で、欧州選手権でベスト4に入るほどの有名人である、との設定です。この設定を活かして交渉してくれたことは素直に嬉しいです)
 
彼らはライカン、ウィッチなどには遭遇していなかったので、十分な警告を与えた。また、後に得た食糧も渡している。
 
(ここもメモが見当たらず…でした。プレイヤーもノリに慣れてきたようで…助かりました。
ここでは相互に死傷者がでなければボーナスを与えることを決めていたのでよかったです。パーティーにカード1枚を与えました。
付属しているシナリオでは、キャラクターが特定の条件を達成したら、報酬として「カード」と「ボーナスダイス」を得るように書かれています。「カード」と「ダイス」を区別して与えるガイドラインはルールに記載が無いので、まぁ適当です。)
 
・・・・・・・
 西に向かうとミュンヘンだが、まだ南に進む。
 道路上にバリケードが置かれ、道の端から自動火器(AK-47)による攻撃を受ける。ここでも状況把握に冴えたウォーターズが、道の両側に潜む者を発見する。片側にはウェアウルフとAKを持つ人間2人、もう一方は人間、ウェアウルフ、ウィッチ。
 
 ウォーターズはすかさず乗車のスピードを上げ、ウィッチのいる側に突っ込む!
 
( 「「運転」技能がこのゲームには無いので「射撃」〜敏捷とみなし〜と「知性」〜知覚の意味合い〜の2つの能力の合計で判定してもらいました。難易度2サクセスと考えていましたが、4サクセス!)
 
さらに、車と乗車メンバーにダメージを与えないように直前で停める!
 
写真手前が「前方」、赤の四角が車です。
印刷された地形は無視して使っています

(ウィッチはファイアボールを使おうと思っていましたが、ゼロ距離になってしまい味方を巻き込むため使用できす…)
 
 ウォーターズには、ガラスを突き破りウェアウルフがパンチ(白兵戦)!助手席に座るエーリッヒにはAK-47の銃撃が…ウィッチは、致し方ないので防御魔法をウェアウルフとAK47射手にかけます。
 イオンは防御魔法をかけ、ジャクソンも車の窓から射撃を始めます。エーリッヒは下車し手近なものを棍棒として反撃に出ます。
 
車外のオレンジがエーリッヒ、黄色がAK47銃手、
車外左下のウェアウルフと車内ウォーターズが接近戦、
AK47銃手とウェアウルフの間がウィッチ
ガラスのマーブルは防御魔法の継続時間

(レスリング選手なので、それらしいキッカーをもたせていたのですが、使ってくれず…腕力と棍棒…どうしてもGM提供のキャラだと、設定に合わせた能力でも使ってくれないのはあるあるですよね)

 後方のGAZはアレクセイ、アレクセイの部下、道中助けた兵士達が乗っていますが停車。下車したアレクセイとAK47銃手とで射撃戦が始まります。
しかし、突進してきたウェアウルフと接近戦になり、負傷を負ってしまいます。
 
(こちらには、自身のアクションを他者に渡せるキッカー「リーダー」を持つ敵がいて、ウェアウルフのアクションを増やしたのです)
ウェアウルフと接近戦状態にあるアレクセイ
エーリッヒ以外の赤ユニットは、すべて”名前の無い”キャラ
右のオレンジが「リーダー」キッカーを持つAK47銃手


 前方では、エーリッヒがAK47銃手を無力化。ウィッチはジャクソンの部下がおさえています。ウェアウルフとウォーターズの(自動車の車体越しの)対峙は続き、ウォーターズも重傷。そこにジャクソンが支援に入ります。 さらに、ウィッチもエーリッヒ達の攻撃で無力化に成功します。

 後方では、アレクセイの部下と助けた兵士たちがAK47銃手を釘付けに。 しかし、ウェアウルフの攻撃を一手に引き受けていたアレクセイが負傷が高じて戦闘不能に。後方では劣勢に。
 
(前回に続き、今回もアレクセイがウェアウルフと戦闘し負傷することに。接近戦になるとSMGが使えなくなるため射撃中心のキャラクターは攻撃力が落ちます。後方はプレイヤーが操るキャラクターが1人しかいないので、パワー不足感ありました)

 ジャクソンも加わった前方のウェアウルフとの戦いは、イオンが「銀のバレット」をスリングを使って命中させ、ようやく倒すことに成功しました。 これを見て、エーリッヒが後方へと駆け付け、後方のウェアウルフと白兵戦に入ります。
 
(イオンは、他の仲間には「自然調査員」と名乗っていますが、「闇」を調査すべく”組織”から指示されています。プラハからこの地域に入り、調査報告をザルツブルクに出すことが目下の任務です。”組織”から「銀のバレット」を渡されている設定です。まぁこれまでも魔法を使っていたりしたので、他のキャラからすれば得体がしれないのですが)

 ここに至り、襲撃者はAK47銃手のみになりました。
ジャクソンが「降伏勧告」を2度行い、銃手は受け入れ、戦闘は終了しました。
 
(ジャクソンのプレイヤーは、情報を得るために降伏勧告したのです。もちろんそんなルールはありませんから、状況とロールプレイを加味して難易度を決めました。でも、ジャクソンは「リーダー」のキッカーを持ち、それゆえに「魅力」能力を高めに作っています。それが功を奏し成功したのです。良い意味で驚きでしたが嬉しいです。これは、先の自動車で突っ込むことに続いての、GMの嬉しい想定外でした)

 銃手を尋問し、ウィッチ・ウェアウルフと護衛(銃手)からチームが”攪乱”を命じられて複数放たれていることを聞き出す。また、彼らが持つ地図と尋問から、出発地点はほぼ同一であることを推測できた。さらに、ウォーターズは自らの持つ作戦地図が、出発地点を含むものであることに気づく。
 
・・・・・・・
 戦闘を終えた一行は先を急ぐ。アレクセイのエスケープバッグの回収のため車を止め、アレクセイが一人で回収に向かう。
ところが、そこにはスピーカーとマイクがあり、「動くな。こちらは監視している」と警告される「同業者」と名乗る。アレクセイの素性も、「闇」の勢力が現れていることを承知している。アレクセイがバッグを回収し立ち去ることを妨げるつもりは無い。
 
 また、アレクセイとのやりとりの後にウォーターズを呼ぶように依頼される。ウォーターズには「政府機関だが違う組織」と名乗る。自分たちの組織の臨時の特殊任務として、ある地域の偵察任務〜航空偵察〜を受けるよう依頼される(もちろん、正規の任務として所属軍には通知する)。その地域はウォーターズがF-15、RF-4と共に偵察を命じられたエリア内にあり、ウィッチ・ウェアウルフ・AK銃士チームの出発点と思われる辺りである。復帰したいウォーターズにとっては魅力的な申し出である。とはいえ、航空機が入手できるわけでは無いので直ちに引き受けることができない…
 
(ウォーターズはF-4Gの後席手ですが、空軍士官として操縦訓練は受けています。戦闘機はさすがに無理でしょうけれど…)
 
 なお、アレクセイのエスケープバッグには、現金(ドル)、アメリカのパスポート、着替えが用意されている(2名分)。

(ここはかなりアドリブで、かつ、ご都合主義です。諜報機関が軍の兵士を自分たちの任務に使うのを上を通さずに依頼することって、どんな状況でも無いと思うのです。B級的ご都合ですね〜結果的には、他のところでもこれくらいご都合主義ですすめてもよかったのかもしれません)

●感想

 GMの進め方が多少強引で、ご都合主義満載です。あまりリサーチもしていないのが問題ではありますね~
 でも、プレイヤーも(プレイヤー本人はできなくても)「キャラクターなら、わかる/できる/やる」ことをGMに伝えるようになっていきました(プレイヤー自身の頭脳で考えきるのではなく、キャラクターにできそうかをGMと相談する)。
戦闘1回+道中の遭遇を3ついれたらすごく時間がかかってしまいました。
 
 このシステムでできそうなことの限界?と実セッションの時間で進められることも見えてきました。
 プレイヤーが望めば、またご都合主義で作って進めることになるでしょう。