2019/08/25

ポーランド2時代同時ソロしました…Visegrad(Modern War)

2019/08/25 - 1:20 Posted by 20-on-20 , , , , , ,
■Visegrad (Modern War)
春季ソロプレイシリーズその5(もう4ヶ月前…)。
なんと、2時代のロシア-ポーランド同時ソロプレイ実施!
2ゲーム並行実施!向こうは「White Eagle Eastward(S&T)


 ●ゲームの概要
「Visegrad」はチェコ、スロヴァキア、ハンガリー、ポーランド4ヶ国からなる協力機構であり、首脳会議が行われた都市から名がとられています。
ゲームは、ポーランドが自国内を通るロシアの天然ガス輸送パイプラインを閉鎖することで緊張が高まり戦争に至る仮想戦です。
移動-戦闘システムですが、サイバー戦争と航空戦が加わります。サイバー戦争は、両軍7個保有するマーカーでリソースを表しています。毎ターン秘密裏に、地上戦支援か空戦支援かを「サイバー戦争トラック」を使って割り当てます。空戦支援に割り当てたら、割り当て個数箇所の空戦を有利にできます。一方、地上戦支援に割り当てた個数が相手より多いのなら、「サイバー戦CRT」を選べる(通常は「突撃戦CRT」)のです。航空戦は、地上戦支援か交通妨害に空軍1ユニット割り当てることで処理します。双方が同じヘクスに空軍を置いたら空戦が発生します。両軍ダイスを振り、大きい方が勝利し敗北側は除去されます(同値なら両軍除去)。
空挺、空中機動、海兵部隊を特徴づける簡単なルールもあります。
ポーランドの工業センターにすべて進入(占領では無い)するとロシアのサドンデス勝利。サドンデスにならなければ、ゲーム終了時に6面ダイス2個をふり進入したヘクス数以下が出ればロシア軍の勝利です。

BGGにアップされている政治情勢変動の追加ルールを取り入れてソロプレイしました。

■プレイの進展
・開始時:
 親ポーランド:ルーマニア、ウクライナ、イタリア、アメリカ
 親ロシア  :ハンガリー、スロヴァキア、ベラルーシ、ドイツ
 中立    :リトアニア、オーストリア、ラトヴィア、チェコ

・1ターン
 ハンガリー、スロヴァキアがロシアについたため、ハンガリー軍が守備の手薄なクラコフ近郊の工業センター3箇所に進入、破壊。また、ロシアとベラルーシの空挺部隊(空挺部隊はZOC無視で移動できる)がワルシャワ近郊のセンター2箇所に進入破壊した。
ウクライナはポーランド側についたが、戦意なく1個部隊のみの参戦に留まり戦力としては期待できない。
・2ターン
 チェコ、オーストリアが→親ポーランド派に。アメリカが参戦した。
・3ターン
 シュテッティン近郊の工業センターをベラルーシ、ロシア軍共同攻撃で占領。これで6箇所。イタリアも参戦。
3ターン終了
・4ターン
 突如ベラルーシが中立!(旧ソ連2か国の動向はゲームを左右します)補給源がカリーニングラードとブダペストだけになってしまった!(中立国は補給線を通せないとしてプレイしました) 航空阻止任務で、迎撃のロシア空軍にNATOが5連勝。ロシア軍の進撃が止まる。
5ターンのVisegrad軍の反撃
・5ターン
アメリカ地上軍参戦。このターンの空中戦は全てロシア軍勝利。ただステッティン、クラクフ近郊の2箇所で実施した攻撃はどちらも撃退される(オッズが100%-149%にしかならない。突撃戦CRTでは3分の1攻撃成功)。Visegrad/NATO側の反撃はカリーニングラード、クラクフ近郊の2箇所。どちらもサイバー戦CRTを使い、計4個ユニットを除去。サイバー戦と(足止めができる)空軍が重要。サイバー戦CRTでは150%-199%のオッズでも、ほぼ攻撃側が勝利するほど効果が出やすい。サイバーリソースを使う駆け引きが面白いところか。
5ターン終了(スロヴァキア近くの青いユニット近くがクラクフ)

■感想
 ゲーム展開としては、仮にこのままサドンデスが起きないとすると、6面ダイス2個で6以下でロシアの勝利。つまりここからは両軍サドンデスにならなければダイス勝負になる。なんとなく感じるこの虚無感が、ゲーム後半になると強くなってくる。ソロプレイはここで終了とした。
ロシア軍は占領・保持する必要が無いので損害度外視で攻撃することになるし(特に、6個め以降は)、Visegrad/NATO側も奪回する意味がないので反撃への強い動機付けになりません。

ゲームそのものは、現代東欧情勢の不安定さを描きプレイも手軽で短時間で終わって良いのですが、勝利条件にあとひとひねりできないかなぁ…と思います。