2019/08/25

AVGはアベンジャーズではない…Chennault's First Fight(AtO)

2019/08/25 - 1:24 Posted by 20-on-20 , , , , , ,

■Chennault's First Fight (AtO#12)

懸案だった表題作をプレイ。
しかも今年の目標(テーマ別)である「空戦ゲーム4回」の達成にも近づきます。



●ゲームの概要
 1942年の日本軍のビルマ侵攻と対する英連邦+中華民国+シェンノートのアメリカ義勇航空隊(America Volunteers Group ;AVG)の戦いを扱っています。
陸空2軍共同のゲームです。A1版マップの半分がタイ~中国~ビルマをあらわした地上マップ。半分が空中戦用戦術マップです。勝利レベルは日本軍の獲得勝利ポイントで判定されますが、都市の占領が大半を占めます(バンコク20点、ラングーン16点、昆明16点、チェンマイ5点、ラシオ5点等)。勝利条件設定が微妙で、18点~58点が引き分けです。勝利条件は調整した方がよいでしょう。
でも、ゲームはたいへん面白いです。
セットアップ
ランダムイベント→イニシアチブ決定→航空作戦→地上→補給→補充、のシークエンス。
航空作戦は主として爆撃。他の飛行場からの護衛と、爆撃に対する迎撃は、爆撃航空作戦に付随して実施されます(例:爆撃+護衛の日本軍、迎撃の連合軍)。基本的には交互に1作戦ずつ行い、イニシアチブを取った陣営は、相手よりも先に2~4回の作戦が行えます。とはいえ、有力な編隊は多くありませんし、攻防がはっきりしているため空戦ではあまり恩恵を感じられません。イニシアチブが大きな意味を持つのは地上部隊です。日本軍はイニシアチブを持っていないとビルマに入れないのです。1ターンに移動は1ヘクス。10ターンのゲームです。ラングーンまでの距離は3ヘクス。シークエンスは移動→戦闘。戦闘後前進もありません。戦線を進めるのも苦労します。ここで重要なのがラングーンレーダー。レーダーを破壊していると、日本軍がイニシアチブをとる確率が70%になります(動作していれば50%)。必然的に日本軍航空戦力の最優先目標はラングーンレーダーの破壊になります。

その航空戦力は、連合軍がP-40、バファロー、ハリケーン、ブレニム、P-36、ヴィンディケーター、ツポレフSB-2。
日本軍は97戦、隼、鍾馗、屠龍、97重爆、97軽爆、99双軽爆、100式司偵(海軍航空隊も登場させられますが、大幅なペナルティを課せられます)。
航空ユニットは1ユニット9~12機。3ユニットで1スコードロン編成です。能力は対空攻撃力 ・爆撃力・防御力・移動力・航続範囲・マヌーバー(60/120/180方向転換、ロール、上昇、下降)ごとの消費移動力と、かなり詳細です。Downtown(GMT)システムよりも細かいのではないでしょうか。

また、飛行場の整備能力には限りがあり、毎ターン作戦できるわけではありません。
マップ内の大規模飛行場は、バンコク・ラングーン・昆明にしかありません。他は全て中小飛行場です。中小飛行場では、整備能力が限られており有力な戦力を稼動させ続けることは難しいです。
(原則4ユニットまでが1任務に参加できる。任務参加したら次ターンは整備必要。大規模飛行場は戦隊が同一であれば全て整備できるが、中小飛行場は2ユニットまでである。4ユニットを単位とすると、大規模飛行場なら概ね2ターンに1回、中小飛行場なら3ターンに1回の出撃になるだろうか)

●プレイの進展
Flat Top(AH)では連合軍しか担当したことがなかったので、この日は日本軍を担当しました。

・第1ターン
 最初からバンコクに配置されている97軽爆2個編隊を、ラングーンレーダー攻撃に送ります。護衛は97戦3個編隊。バファローが迎撃に上がります(この日はルールミスがありました。本当は1回の任務では4個編隊の割り当てが上限です。1飛行場からの発進上限が4個編隊であり目標へクスで合流できると思っていました。ほんとうは1任務の上限が4個編隊です)。
97戦の抜群の格闘戦性能(60度旋回消費移動力0、180度ターン~インメルマン~消費移動力2)を活かし何度も射撃機会を得ますが、7.7mm2門ではバファローは墜ちません!それでもこの間に97軽爆は2個編隊ともに爆撃に成功!…しかしレーダーは無事でした…
1ターン、日本軍の攻撃
・2ターン
 隼と97重爆からなる攻撃隊が、再びラングーンを攻撃。1個編隊が爆撃に成功するが、またしてもレーダーにダメージを与えられず。
地上では、日本軍はイギリスビルマ師団2個を壊滅させ圧倒的優位に立ちますが…
2ターン終了
・3ターン
 またも97重爆がラングーンを攻撃。ようやくラングーンレーダーを破壊します。

・4~6ターン
 日本軍がイニシアチブを必ずしもとれるわけでは無く、進撃は停滞。
5ターンで2へクスしか進んでいません。
両軍とも航空ユニットの損耗、混乱が目立ち始めます。日本軍は完全戦力の爆撃機がほぼ残っていない状態。連合軍も戦闘機の殆どが損傷(「大規模飛行場では同一戦隊はまとめて整備」ルールがあるので、1戦隊あたりのユニットが少なくなると大幅な戦力減)。
第5~6ターンは戦力が整わず苦心します。日本軍は晴天で爆撃を試みないと4点の罰点があるため、なんとしても爆撃を行わねばならないのですが…
5ターン終了
・7ターン
増援が登場し、少し戦力に余裕が出ました。
この戦力で日本軍がラシオを空襲。
次いで、連合軍がTaunggyiを爆撃!!英軍のブリストル・ブレニムをP-40が護衛しての攻撃です。日本軍は97戦と2式戦鍾馗が迎撃に上がります。ブレニムも撃墜しますが、駐機していた(緊急避難に失敗)爆撃機もろとも飛行場を破壊されてしまいました。
7ターン、連合軍の反撃
●感想
 時間の都合でこれでお開きとしましたが、勝利条件としては「引き分け」。引き分けの範囲がやはり大きすぎますね。
とはいえ、陸空2軍共同のゲームとして相互の関連がありながらプレイアビリティも高く、1日で終了するのもよい。
面白かったので、(今回はルールミスもあったので)あらためてプレイしてみたいと思います。    

●余談
 ところで、P-40といえばジュード・ロウですよね(リンク)。
ジュード・ロウといえば→ワトソン→といえば→ホームズ→といえば→Avengersです。無理矢理なオチで失礼しました。