6/17に、プライベートのゲーム会に参加しました。
■スリードラゴン・アンティ・レジェンダリー・エディション
”D&D世界の冒険者達が酒場で遊ぶゲーム”という背景設定があり、D&Dのプレイと関連づけるようにもできます。もちろん、単独でプレイすることもできます。
手札からカードを1枚ずつ出していき、3枚揃ったときに最大のプレイヤーが賭金を総取りするのが基本です。
最初に1枚ずつ同時に出したカードの最大数と同額を参加料として支払い、勝利者が獲得する”賭金”になります。
カードのほぼ全てにドラゴンが描かれており、強さを表す数値と、「善のドラゴンの枚数だけカードを山札から引く(ゴールドドラゴン)」「最強のプレイヤーから1ゴールド奪い、さらに手札からランダムに1枚奪う(レッドドラゴン)」など、ドラゴンによって異なる効果が書かれています。
カードをプレイした時に、そのカードの数値が直前に出されたカードの値以下であれば、効果が発動します。大きな数値を出さないと勝てませんが、特殊効果を発動させるには小さな数値…
また、3枚並べたときに、「同色」「同値」は、ゴールドを奪う効果が発動します。
誰かの手持ちゴールドがゼロ(開始時はプレイヤー数×10)になればゲーム終了です。
今回のプレイは、
クロマティックドラゴン(どの悪ドラゴンにもなれる!)+レッドドラゴン2枚の「3枚同色」を発動したプレイヤーが終始リードしますが、
ゴールドドラゴンの3枚同色、シルバードラゴンの3枚同色(を2回!)を連発したプレイヤーが逆転勝利しました。
劇的な展開、ドラゴンのイラストと素敵なゲームではあるのでですが、問題はコンポーネントです。コインが無駄に大きく、またカードが特殊なタロットサイズを使っているため、元の箱に入らないのです。
■Darwin's Journey
何としても日本語版が発売される前にプレイしたかったので、満足です(昨年はKickの"事故"に合っていて(でも日本語版は発売された)、このゲームも日本語版発売を聞いたときには……(略)
自分なりの割り切りのためにも、日本語版発売前にプレイしたかったので満足です。
●所要時間
公称30分×人数となっていますが、とんでもないです。今回は、気心の知れている仲間4人・ゲームは重いのから軽いのまで可・ウォーゲームもTRPGもできる・でもルチアーニは初めて、のメンバーでした。
体感ですが、所要時間は↓の感じです。
・セットアップ&インスト 30分強
・練習:ルールの「最初のゲーム」セットアップで、2ラウンドまわす 1.5時間
・セットアップ[エキスパンション「アニマル・コンパニオン」加える) 30分
・本番 3.5時間
・片付け 30分
●セットアップにまつわる感想
アクション、VP目標などランダムに決定される項目がセットアップにはあります。その過程の大半に”最初のゲーム”に使用するものが推奨として挙げられています。
しかし、プレイヤーごとに持つ「目的タイル」だけは、”最初のゲーム”推奨が無く通常通りのセットアップなのです。
通常セットアップは、ランダムにタイルの組を作り、各プレイヤーが選択するのです。つまり、目的タイルに記載されている条件や、達成時のボーナスをある程度理解しておかないと、満足できる選択にならないのです。
これが、まず練習で2ラウンドまわしてからリセットし、再度始めた理由です。
本ゲームに限らずどのゲームでも言えるのですが、プレイヤーの最初のゲーム体験は、「よくわかっていなくても動かしながら理解できる」ように、その手助けとなるべく、セットアップは判断不要な提示にしてほしいですし、すべきだと思います。
もっとも、「最初のプレイの練習」用に、あらかじめ用意しておけば済むことなのですが。
●ゲームシステム(おおざっぱ)
ワーカープレイスメント、5ラウンド、1ラウンドあたり4~5ワーカー。できることは主に以下の通りです。
探検(陸上探検隊を進める)・航海(船を進める)・手紙(様々な支援を得る)・学習(ワーカーを成長/強化する!)・標本の提出・ゲームごとにランダムに決定する特別なアクション
大半のアクションは、配置できるワーカーの数に上限があったり、2番手以降は配置コストがかかったりします。
●勝利条件
VPが最大のプレイヤーが勝利。VPの獲得は主に以下です。
・標本提出:ゲーム終了時に、全員共通の博物館展示数に各自の探検記に応じた数値の乗算
・探検:陸地、海上にVPマスがある
・目的:目的を達成した際に、VPを得ることができる
・ワーカー強化:5段階、6段階(最高)まで成長させる
・ラウンドごとの中間目標(条件とVPは様々)
●プレイの感想
先人のプレイ記録を見ると、
VPを得る方法はいくらでもあるが、どれに手をつけて良いかわからない(選択肢が多すぎる)し、どの方策をとるにせよリソースはカツカツである
と評されています。確かにその通りです。
また、いくつかのVP獲得方法のバランスをとりつつ、他プレイヤーなど状況の変化をとらえて調整することが求められます。うまくできたプレイヤーが勝利するでしょう。
今回のプレイは、トップが167点を挙げました。陸地探検と標本提出でトップを走り、2位とは30点近くの差がつきました。2位は標本提出を中心にプレイしていましたが、探検のVPで水をあけられた感じです。
私は、結果的に目的とワーカー強化では首位でしたが、これだけでは届きません。獲得VPの大きくなる標本と探検で食いついていかないと厳しいですね。
また、トッププレイヤーはコンボをうまく発動させています。探検の停止マスや、テント、切手のアクション発動を利用し、少ない手数で多くの活動ができるよう、終始プレイしていました。
ソロ含め2回プレイしましたが、勝ち筋がそうそう見えない、良いゲームですね。
感動するゲームではありませんが、優れたゲームです。またやりたいですね。
●コンポーネント
英語版(Kickstarter Collector's Edition)は、大型拡張1つ、ミニ拡張6つが入ったボリューム充分なパッケージです。
ただ、いったんプレイできるように準備すると、入らないんですよね…
インサートがあらかじめ用意されているのも、親切だと思う一方、合っていないスペースも多く、収納に寄与できていません。
まだ、デラックスコンポーネントの「封蝋」はシリコンで作られているせいか、トークンどうしがくっつきます。ランダムドローしたりボード上を滑らすときに、(些細なことですが)フラストレーションを感じます。